ピンクの象

公開日:  最終更新日:2014/07/23

西荻窪雑貨屋巡りをして、一つだけ買物をした。
それが、買物というか何と言うか・・・。

CHERRYBOMB(チェリィボム)』さんのショーケースの中で、
気になって仕方なかった箸置程度の大きさのピンクの象。
2,000円という値段を確認して迷いに迷ったものの、
見せてもらうことにした。

買物というのは不思議なもので、
手にしたとたんに「あ、いらないや」と思う物もあれば、
まるで自分の物のようにぴたりと手に吸いつく物もある。

で、この象はですね。
取りあげるかあげないかのうちに、指先から滑り落ちた!!

ガラスの天板の上でカツーンという硬質な音が響き、
欠片が飛んでいくのが目に入った。
先頭の象の鼻が欠けてしまったのだ。

反射的に「ごめんなさい、買います」と言っていた。
申し訳ない気持ちはもちろん、象に
「連れて帰って~」と言われた気持ちがしたのだ。
破損した場合は8割の金額ということだったので
1,600円をお支払いした。

問題は、鼻。
欠けた飛んでいった鼻が見つからない。
お店の方は一生懸命探してくれたものの、
壊した上に手間をかけては申し訳ないので
連絡先を残してお店を出た。

でもね、見つかったんですよー。
お店を出て15分くらいしたら、携帯に電話をいただいて。
きっと必死で探してくれたんだろうな。
本当にありがとうございました。

鼻が見つかったからというわけでもないのだけれど、
もう200円受け取っていただいた。
「完全品じゃないので定価は心苦しい」
とのことなので間をとったのだが、
だいたい私が壊したんだってば。

それにしても、さんざんアンティーク屋とか雑貨屋を
巡ってきたけれど、こんな経験ははじめて。
売り物を見せてもらうときには
すごーく気をつかっていたつもりだったんだけどな。
当分の間、割れ物を持ち上げるときには
ドキドキしちゃうことでしょう。

「雑貨屋では買う気が全くない物は見せてもらわない」
というポリシーを、改めて心に留めました。

ピンクの象 補修前
欠けてしまった鼻。

ピンクの象 補修後
補修後のピンクの象。
実物も、ぱっと見ただけではわからないくらい
綺麗になおってうれしい。

にょろりとした形だとかチビ象が4頭連なっているところだとか
ぱお~んと持ち上げた鼻だとか薄ピンクの色合いだとか。
見れば見るほど「なんなんだよ、これは!」というシロモノ。

これを作った人は、どんな気持ちで作ったんだろう・・・。
それを思うにつけ、脱力感と共に惹かれてやまないのです。

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コメント

  1. まちゅ より:

    ピンクの象さんとひこさんとの運命だったのかも☆ですね。
    写真でみても不思議なカタチ。
    でも優しくてなんとなく惹かれます。

  2. まー より:

    ザ・運命!
    壊れたの治してくれてありがパオン☆と
    4頭で幸せを運んでくるね。

    わしもガラス製品だらけのお店とか特に
    バッグを胸に抱える!
    息を止めて持ちあげちゃうよね。

  3. ひこ より:

    まちゅさん

    赤い糸で結ばれているなら、命綱のように手から落ちないで欲しかった(笑)
    象モチーフに弱いのです。

    まー

    鼻がちっこいからくっつけるの大変だったよー。
    私もバッグに最新の注意を払いつつ店内を歩いていたのに、思いがけないアクシデントだったわ。
    小さいから片手で持っちゃったのがまずかった。
    次からは必ずもう片方の手を添えようっと。

  4. 舞姫 より:

    うほー!かわいい!
    こういうの好きだなぁ。キレイに直ってよかったね!
    意味もなく気に入って愛着のある雑貨ってあるよね。子供の頃から持ってる物とか。きっとそのアイテムのひとつに加わったな、これは。

  5. ひこ より:

    舞姫さん

    ありがとう♪
    実は恋人には「気持ち悪い」といわれて凹んでいたの。
    やっぱりわかってくれるのは友だわ~。

    ずっと大切にしたいです☆

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