クラクラ注意

公開日:  最終更新日:2014/07/23

電車で座っていたら、隣のおばあちゃんが立ち上がった。
どうやら20才前後の男の子が、気分を悪くしてしゃがんだ様子。

なんだかんだあった挙句、みんなで座席を空けて横にならせる。

自分も貧血で気分が悪くなったことがあるので、
そのうち良くなるだろうと思っていた。
まわりの人もそう判断したのだろう。
しばらくザワついたあとは、見守るだけとなっていた。

席を譲った人も、心配そうに声を掛けた人も、
一人また一人と降りていく。
私とおばあちゃんだけが
「近くにいた、倒れた経緯を知っている人」となった。

10分以上経過し、次が私の降りる駅。
このまま放置して降りたら、彼は具合が悪い人というより
夜遊びしていて寝てる人に見えなくもない。
一緒に降ろして、駅員室で休ませてもらうことにした。

電車が止まり、ホームに降りる。

が、立たせたのがいけなかったんですね。
彼は、そのままホームに倒れてしまった。

貧血かな?貧血だよなと思いつつ、
万が一、脳の病気だったらと思うと動かすのは怖い。
頭は打っていない様子で意識はあるものの、
びっしりと汗をかいている。

近くの人が駅員さんを呼んでくれて、
駅員さんが救急車を呼んでくれた。

持っていたタオルハンカチを慎重に頭の下に入れ、
もう一つのハンカチで汗を拭く。
何人かの人が「駅員さん(または救急車)呼びましょうか?」
と言ってくれた。

救急隊はさすがにとても早く来て、お任せして帰りました。

呼ぶまでもなかったのか?とも思ったけれど、
彼が倒れていたホームは汗で人型にぬれていて、びっくり。
やっぱり呼んでもらってよかった!
貧血(だったのかな)だからって甘く見ちゃいけないね。

今回思ったのは、よく「気分が悪くなったのに
誰も助けてくれなかった」とか聞くけど、
言えたら「助けて!」って言った方がいい。

疲れただけで電車でしゃがみこむ人とかいるし、
具合が悪いということは周りの人にはわかりづらい。

自分の経験で言うと、満員電車の中で気分が悪くなったときは
誰にも気づいてもらえなかった。

必死で「すみません、窓を開けてください」と言ったものの
「気分が悪い」とは言わなかったので、たぶん伝わっておらず。
立ったまま倒れて(というか、ギュウギュウだったから
周りの人に倒れ掛かって)席を譲ってもらった。

次の駅で降りて駅のベンチで頭を下にして休んでいたら、
数人が声を掛けてくれました。

あからさまに助けが必要な人に気づいたら、
助けてくれる人はたくさんいるんだよね、きっと。

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コメント

  1. 舞姫 より:

    私も一度電車で貧血を起こした経験あり。
    だけど人間って、ギリギリまで我慢してしまうんだよねぇ。気付いた時にはもう遅い。(←倒れてるもしくは声も出せない)
    確かに泥酔の酔っぱらいもいるから、気分が悪いのと、酔ってて眠いのとか、区別はつけにくいかも。
    電車や駅などでは、人と人との関係の希薄さを痛感するけれど、ひこちゃんやおばあさんに助けられて男の子はよかったね。誰かが助けるしかないんだものね。

  2. まー より:

    きっと今頃彼は「せめてお名前を」の気持ちだろうね。
    ひこさんのことずっと感謝し続けることでしょう☆
    わしも電車で具合悪くて降りたホームで吐いちゃったことある。
    でもやっぱり「もう少しだから」とか我慢しちゃうんだよね。
    つわりの時も辛かったからもっとマタニティマークが認知されるようになるといいなと思ったさ。

    助けてくれる人がたくさんいる、て心強いお話☆

  3. ひこ より:

    舞姫さん

    はじめてのときは、まさか自分が倒れるとは
    思わないんだよね。

    都心で混雑した電車に乗っていると、
    押してくる人とかもっとヘンな人とかいるし、
    感情を閉じていなければ参っちゃうと思う。
    でも、とっさのときには人間らしい対応を
    忘れないようにしたいよ。

    まー

    私も具合悪い時に人のありがたさを知ったから
    行動できたので、彼も同じように感じてくれたらいいな。

    妊婦さんは判断つけにくいよね。
    マタニティマーク、いっそ帽子やスカーフで
    出しちゃえばいいのに。
    電車に乗ってる間だけかぶるとか・・イヤかなあ。

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