歯医者選び、してますか?

公開日:  最終更新日:2014/07/23

今通っている歯医者は、大学病院の付属。
自宅から約1時間かけて、わざわざ通っています。
もちろん、それにはワケがあって。

最初に通っていたAという歯医者で、治療した歯の歯茎に腫瘍
(米粒くらいのニキビみたいなやつ)ができた。
再治療をしていたところ、私が引越しをしてAに通えなくなった。
 ↓
引越し先のBという歯医者で、Aが治療を失敗したことを推測され、
抜くしかないと言われる。さらに治療するべき歯が10本以上あるとも。
 ↓
Aでは他の歯も合わせて治療してもらっていたので、
治療するべき歯が10本以上っていうのはおかしいと思い、
不信感を持ってBにまかせるのはやめた。

Bもネットで調べて評判はよかったとこなんですよ。
行ってみたら、予防治療とかいってまだ虫歯になっていない歯
(初期虫歯ってやつ?)を「治療するべき歯」だという。

歯って、一度削ると詰め物を取り替えたりして、
少しずつでも削る部分を大きくしていかなくちゃならない。
予防のために削ることが必要だろうか?

それを納得して「いいことをしてもらってる」と思う人がたくさんいるから
評判があがってる・・・みんな、自分で考えてみてる?

歯医者とか医者とか、もちろん素人にはわからないことだらけ。
けれども、相手も人間なんだからその人の考えが多分に含まれるし、
すべての治療が合っているとは限らない。
考え方があっているかどうかも重要なポイントだし、そこは選ぶべきだと思う。

抜くしかないというのは、市の健康診断で診てもらった
他の歯医者でも言われた。

小さい頃から、かなりマメに歯医者に通っていた。
「虫歯ができやすい」と言われていたこともあって、
虫歯がないときでも半年に1度は検診をしてもらっていたし、
早い段階からデンタルフロスも併用して丁寧な歯磨きをしていた。
それなのに、歯を抜かなければならなくなるなんてあるんだろうか?

Bの院長が「アメリカまで行ったって治せる医者はいない」
とまで言ったのが、逆にひっかかった。

もちろん、アメリカまで行って確かめることなんてできない。
だったら、日本の最高クラスの歯医者に行ってみよう。
そう思ってインターネットで大学病院を調べ、足を運びました。

さらっと書いていますが、再発してからここまでで、
実に2年間も月日が経過しております。

で、結果として。

完 治 。

歯を見て、大学病院の先生も難しい顔をした。
治せる可能性がとても低いから、
治療に時間をかけるよりも抜くことを選ぶ選択もあると。

でも、私がうっすらと感じていたのと同じように
「まだ使える歯ですね」と言ってくれた。
先生の中に治せるかもしれないっていう思いが見えて、
「やってダメでも、治療にかかった時間やお金を後悔することはないだろう」
って感じたのでお願いしました。

いやー、それにしても、治療は思った以上にたいへんでした。
まあ、私はされているだけなんですが。

まずね、口を開けたまま固定されるの。
つっかえておく器具を入れたり、ゴムでひっぱったり。

特殊な治療だからではなく、そこでは普通にやることらしいんだけど、
治療の間、1時間も口開けっ放しって辛いのよ~。
終わったあと鏡を見ると、めちゃめちゃ疲れた顔になってたもの(笑)

で、治療の方はというと・・・歯なのにCTスキャン撮りました!
電子顕微鏡で見ながら治療していました!!
写真撮られまくりました!!!
(CTスキャンが高いので、研究協力ということでタダにしてもらった代償)

そして、大学病院での1年近い治療が終盤に近づき、治ることがほぼわかったとき。
なんと私、歯医者の椅子の上で泣いてしまいました。

ずうっとずうっと、この歯のことがストレスだったんだ。

歯医者で痛くて泣く人はいても、治って泣く人ってどのくらいいるんだろう。
先生もびっくりしていたけれど、彼女にとっても難しい治療だったとのことで
一緒に喜んでくれました。

先生には感謝してもしきれないし、こんなに医療をすばらしいと思ったことはない。
「今度、再発したらもう抜くしかありませんよ」先生は、そうもおっしゃった。
ここまでしてもらったんだもの、次は笑って抜いていただきますとも。

ほんとうにありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
記事一覧:健康
前の記事:
ささやかに台
次の記事:
ベーグルで朝食を2

コメント

*

PAGE TOP ↑
single