驚かさないでおくれよ

公開日:  最終更新日:2014/07/23

夜の9時ごろスーパーから帰ってきて、ポストから取り出した
郵便物を眺めつつ最後の踊り場を曲がると・・・。

わああっ!

そこに、子どもが座っていた。
あー、びっくりした。
心臓止まるかと思ったよ。

しつこいようだが、私の住んでいるところは
1フロア2部屋ずつの最上階。
めったに人に出くわさないし、もし出くわすとしても
踊り場を曲がる前に見えるのでものすごく油断していたのだ。

その子は同じマンションに住んでいる小学校低学年くらいの男の子。
(なぜか家族住まいがいるのです)
「どうしたの?」と訊くと「だいじょうぶ」と答える。

ま、どうしたのかはだいたい想像がつくけどね。
ときどき、その時間帯に泣きわめく声と叱りつける声が聞こえる。
「寝ろ」「寝ない」という言い争いだ。
おおかた今日はヒートアップして外に出されたのだろう。

このご時世で虐待を疑わないわけにはいかない。
とはいえ、その家に関してはそんなに疑っているわけでもない。
子どもはたびたび歌を歌いながら元気よく「ただいまー!」と
帰ってくるし、友達が遊びに来ることもある。
泣きわめく声にも、かなり口答えが入っているし。

ただ、気になる点が一つ。
はだし、だったのだ。
そりゃあ寒いだろ。冷たいだろ。

5分後。
出くわしたときに私が大声を出したから
入れてもらえたかなと期待してのぞくと、まだいた。

せめて靴を貸してやろうか。
チビに履けるような靴やスリッパはない。
靴下を「返さなくていいから」と渡そうか。

さらに5分後。
靴下を手にのぞくと、まだいた。

思わず「あっ、まだいる!」と叫んでしまった。
こちらを見上げた照れくさそうな顔を見たら、
なんだか渡せなくなってしまった。

しばらくたって、階下のドアが開く音と話し声がした。
ようやく入れてもらえたらしい。

あーーー、消耗した!

虐待じゃないんなら、今どき外に出されるなんて
やんちゃでいいじゃないかと思う。
でも、もし虐待だったらと思うとやっぱり心配だ。

前者なら、せめて靴くらいは履かせてやってくれと
思うのでありました。

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コメント

  1. 舞姫 より:

    ほんと、せめて外なんだから靴までは履いて出ようよ。
    私も子供の頃、あんまり言う事聞かなかったら、外に出されたことが一度だけあったな。大泣きして近所迷惑だって、すぐに入れてもらえたけど。(笑)

  2. ひこ より:

    舞姫さん

    コンクリの階段だから見るからに寒そうだったよ~。

    舞姫さんも外に出されたことがあるんだ!
    子どものころはそのくらい元気な方がいいよね。

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