小さな手
買物をしていたら、3~4才くらいの男の子が
棚のお煎餅の袋を落としたところに出くわした。
スーパーの1番下の棚は幼児の手があたる高さなのか、
時々見かける光景である。
自分で戻せるかな、どうするかな?と見ていたら、
ちゃんと拾って元の位置に入れた。
「お、えらい!」と思わず声をかける私。
が、その袋に押されて他の袋が落ちてしまったので、
そこは手伝ってあげた。
「これで大丈夫だよ」と言うと、彼はじっと私を見て言った。
「ママは?」
知るかーーー!!!(笑)
「ママいないの?」と訊くと「どっか行っちゃった」と言う。
けっこう広いスーパーなので、本格的にはぐれた場合に
幼児が母親を見つけるのは難しそうだ。
ふらふらと歩き出したので心配になって後ろをついていき、
店内を一回り。
・・・いないらしい。
最初にいたお菓子コーナーでしばらく待ってみても現れない。
「おばちゃんと一緒にお店の人のところに行って
ママを待とうか?」と訊いてみたらコクリとうなずいたので、
手をつないでサービスカウンターに行くことにした。
あたたかい小さな小さな手に、胸がキュンとした。
そうして私たちが手をつないで角を曲がったら、
ちょうどお母さんが向こうからやってきたのでした。
「ここに居てね」的なことを言ってどこかへ行っていたようだ。
あー、よかった。
買物の続きをしてレジに行ったら、隣の列に彼らがいた。
が、子どもは見違えるほどやんちゃ坊主になっていた。
お母さんと会えて、安心したんだね。
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ひこってって子供だめなんかと思ってた(笑