ドラマ『無痛~診える眼~』1話あらすじと感想。医療と刑事のミックスでおもしろい

公開日:  最終更新日:2015/11/07

ドラマ『無痛~診える眼~』1話のあらすじと感想です。1話は「新ヒーロー誕生…病気を見抜く天才は、犯罪を見抜けるか?」、放送日時は2015年10月7日(水)でした。

フジテレビで毎週水曜日夜10時、インターネットで放送後最大7日間無料の「見逃し配信」があります。
無痛~診える眼~ – フジテレビ

私は熱心にドラマを観る方ではなく、夢中になるのは1年に1本あるかないか。

恋愛ドラマには興味がなくて、刑事ドラマや事件ドラマで、できれば笑いも入っているようなものが好き。『古畑任三郎』『トリック』『ガリレオ』『リーガルハイ』みたいなやつね。

『無痛』はなかなか好みのタイプではないかと思い観てみたところ、おもしろかった!!

裏番組の『偽装の結婚』が人気みたいだけれど、私としては『無痛』をおすすめしたいので、あらすじと感想を書きます。ネタバレありです。

どうでもいいけれど、私は最初タイトルの「診える眼」を「訴える目(うったえるめ)」と勘違いしていたよ・・。

『無痛~診える眼~』1話のあらすじ。次々と事件が起こり為頼と早瀬がコンビになる

登場人物の説明は公式サイト参照。写真をクリックすると説明が見られます。
無痛~診える眼~ | 相関図 – フジテレビ

以下、ネタバレありです。

為頼英介(西島秀俊)は小さな診療所を営む医者。患者の病気が見ただけでわかる能力と、犯罪を犯す人間にあらわれる「犯因症」が見える能力を持っている。妻を亡くしている。

早瀬順一郎(伊藤淳史)は刑事。早瀬は未解決の一家惨殺事件の現場を訪れる。大人も子供もためらいなく撲殺された残酷な事件。彼は担当ではないのに犯人を追い続けていた。

為頼は、診療所の看護師で義姉でもある井上和枝(浅田美代子)と町を歩いているときに、「犯因症」が出ている男とすれ違う。

男は数分後に通り魔となり、和枝をはじめ数人が刺されてしまう。駆けつけた早瀬は、ためらいなく犯人に発泡して確保する。

被害者である和枝たちは、白神陽児(伊藤英明)が経営する病院に運び込まれる。白神は怪我人の手術をするが、なぜか掃除係のイバラ(中村蒼)にも見学を許可する。

病院では、南サトミ(浜辺美波)がスケッチブックに一家惨殺事件の絵を書いていた。臨床心理士の高島菜見子(石橋杏奈)とはLINEでしか会話をしない。

早瀬は為頼の通報が事件発生前だったことに気がつき、為頼になぜ事前に事件が起こることがわかったのか質問する。質問には答えずその場を去る為頼。

翌日、早瀬は為頼のことが気になり診療所を訪れる。為頼が検査もせずに患者の様態を判断するところを見た早瀬は、為頼が刑務所内病院に勤務していたことから、病気と犯罪者を見抜く2つの能力に気がつく。

そのとき、アパートの密室で女性の遺体が見つかったと連絡が入り、早瀬は現場に行く。心不全で事件性はないと判断されるが、若く健康な女性の死がひっかかる。

早瀬はふたたび為頼のところに行き、女性の死因を推察して欲しいと頼む。為頼はサリンのような神経ガスによる中毒死と判断する。

被害者の隣室の男性住人の安否確認ができていない。部屋に入ると、室内にはアイドルグループ(チキパ)のポスターが貼りめぐらされていて、神経ガスを作った跡があった。犯人はアイドルのライブ会場での大量殺人の前に、隣の女性を実験台にしていた。

早瀬は犯人の部屋にある刑法39条(心神喪失者の行為は、罰しない。 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する)の本に憤る。心神喪失をよそおって刑罰を逃れようとする犯罪者が許せないのだ。

ライブ会場に向かう早瀬と為頼。大勢の観客の中で、為頼は犯因症があらわれている男を見つけ出し、早瀬が確保する。

怒りをあらわにして犯人を殴りつける早瀬の手を、為頼が止める。為頼は早瀬にもまた、犯因症の兆候を見ていた。

為頼は恩師に、犯因症の治療法についてたずねる。

病院では、相変わらずサトミが一家惨殺事件の絵を書いている。サトミは菜見子に「あたしが殺したの」と告げた。

『無痛~診える眼~』1話の感想。医療ドラマと刑事ドラマの両方が楽しめる

主軸となる一家惨殺事件、通り魔事件、神経ガスによる女性殺害事件、神経ガスによる大量殺人事件(未遂)と、次々と事件が起こり、目を離せなくておもしろかった。

初回は登場人物の紹介もあるので雑多な感じになりがちだけれど、そんなことはなく、まあまあテンポよく観られた。

主人公が為頼医師で病院内のシーンも登場人物も多いので、医療ドラマ寄りなのかな?と思ったけれど、どちらかというと事件がメインの刑事ドラマなのかな。原作は小説で「医療サスペンスミステリー」だそう。

『ガリレオ』みたいに、警察が民間に協力をあおぐ形ですね。

なんといっても、為頼医師の病気と犯因症が見えるという設定が、わくわくする!本当にこんな能力がある人がいればいいのにと思わずにはいられない。

早瀬刑事に犯因症があらわれているという点も、たんに正義感が強すぎるというだけでなく、人が人を裁くことの是非について考えさせられる。

最近は、インターネットによる「私刑」といえるような行為も増えているので、犯罪者を裁きたいという気持ちは本当に正義なのかという問いかけもあるのでは。

刑法39条に関しては、私は少年法とともに、心神喪失者や未成年者だからといって罪を軽くする理由になるのか?という疑問を感じているので、この点も興味深い。

 

余談だけど、白神メディカルセンターは『ドクター倫太郎』に出てきた病院と一緒じゃない?エントランスのエスカレーターがある風景に見覚えがあるぞ。

『無痛~診える眼~』のキャストの感想

キャストは、主役の西島秀俊さんははまっているし、伊藤英明さんが落ち着いた大人の男性になっていて驚いた。かっこ良かったです。

ちょっと違和感があるのが伊藤淳史さん。いままでは低身長を活かした人柄のいい役が多かったけれど、今回は熱血というか怒りを抱えている役。これを機に役柄が広がりそう。

小柄なのと童顔なのでキャンキャン吠えている小型犬のように見えてしまうかな~。もうちょっと重さのある感じが欲しかった。

個人的に、怒鳴ったりポケットに両手を入れる仕草が嫌いなのもあり、いまのところ共感できない役でした。まあ、まだどんな人かわからないので、それでいいのかも。

あと、浅田美代子さんの明るくコミカルな役が、ほっと一息になっていていいです。

『無痛~診える眼~』1話で残念なところ

為頼と和枝の関係をもっと早く説明していいと思う。引っ張る意味がない。

「犯因症」が言葉で聞いただけではわからない。

通り魔事件の犯人が、犯行前にバッグからナイフの柄をのぞかせているのはないだろう・・。犯人が暴れている間に、まわりの人があまり逃げないどころかボールをあてて挑発するのにも違和感。

神経ガスで女性を殺害した現場にガスが残ったり、部屋から漏れ出たりしないの?

アイドルグループ(チキパ)のライブのシーンで、アイドルを映している時間が長くて宣伝なんだろうなと興ざめした。彼女たちは『Cheeky Parade』という実在のアイドルだそうです。客層に女性が多いのと、神経ガスをまこうとしている犯人が簡単なマスクだけなのも不自然。

『無痛~診える眼~』の原作は久坂部羊さんの小説

『無痛~診える眼~』の原作は久坂部羊(くさかべよう)さんの小説。久坂部さんは、現役医師であり小説家なんですね。

今シーズンは、久坂部さん作の『破裂』もNHK土曜日夜10時のドラマになっていて、同じシーズンに2つがドラマ化されるという快挙。原作者として注目されている人なのでしょう。

今後、映画や漫画の原作としても取りあげられるかもね。無痛はまだ始まったばかりだけれど、漫画化してもおもしろそうだと思いました。

『無痛~診える眼~』の原作と続編はこちら。

 

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