『無痛~診える眼~』7話あらすじと感想。イバラと新薬の副作用、妻・倫子の治療の選択
ドラマ『無痛~診える眼~』7話のあらすじと感想です。7話は「犯人の死・・・新たなる殺人の理由」、放送日時は2015年11月18日(水)でした。
フジテレビで毎週水曜日夜10時、インターネットで放送後最大7日間無料の「見逃し配信」があります。
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『無痛~診える眼~』7話のあらすじ。イバラと新薬の副作用、為頼と妻・倫子の治療の選択
登場人物の説明は公式サイト参照。写真をクリックすると説明が見られます。
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以下、ネタバレありです。
白神メディカルセンターで、菜見子のロッカーから切断された手首が発見された。早瀬に心当たりを尋ねられた菜見子は、佐田の名を答える。
手首と佐田の指紋が一致した。早瀬は、佐田が殺されたとしたら、犯人は石川一家殺害事件と関係があるのではないかと考える。しかし、早瀬は捜査本部から外されていた。仁川に釘を刺された早瀬は、佐田殺しの捜査だと飛び出して行く。
白神は秘書の横井から、佐田の件の報告を受ける。横井は菜見子の解雇を提案する。白神は横井を疑い、横井は佐田をそそのかしたことを話した。
イバラは早瀬が病院にいるのを見ると「この病院はもう大丈夫です」と言う。為頼がそこに現れ、イバラの右手の怪我を見つける。
早瀬は為頼に、サトミの髪と一家殺害事件の現場にあった髪が一致したことを告げ、サトミに話を訊きたいと頼む。早瀬は手術を控えているから無理だと言う。
白神はイバラに手術道具が無くなっていることを話し、「お前が使ったんだな」と問いただす。イバラは「悪いものを切除しました」と答えた。
白神はイバラの胸を掴む。驚くイバラ。白神が薬を全部飲んだのか尋ねると、イバラは「強くなれると思って」飲んだと言う。白神はどこで手術をしたか尋ねるが、イバラは薬の影響で覚えていない。白神はイバラのデータを取り始めた。
サトミの喉の手術が始まった。為頼は菜見子に、サトミが一家殺害の事件現場にいた証拠があることを話す。手術は無事に成功して、声が出るようになった。
佐田の遺体が発見された。麻酔を使わず筋弛緩剤を使ってのバラバラ殺人。早瀬は捜査本部に加わった。
為頼は、イバラが立入禁止になっている病室にいるのを見かけて白神に尋ねるが、白神はデータを取っているだけだと言う。白神は佐田の遺体が見つかったことに触れ、サトミの事情聴取を許可するつもりだと話した。
早瀬が為頼の診療所にやってきた。事情聴取に立ち会い、サトミに犯因症が診えるか確かめて欲しいと頼む。
為頼は、犯因症が診えてもどうすることもできないと言う。為頼の妻、倫子(みちこ)は卵巣がんで骨に転移しており、治る可能性がないので治療を受けなかった。しかし、死ぬ前の晩に犯因症が現れた。
為頼は、死ぬ間際の痛みがひどかったのかと考え、無痛治療の研究に協力しようと思ったと言う。
それを聞いていた和枝は、研究より倫子の夫であって欲しい、倫子は本当は我慢していたんじゃないか、どうして早く病気を見つけてくれなかったのか、もっと生きさせてくれなかったのかと責める。為頼も、嫌がる治療を無理やり受けさせればよかったのかと言い返す。倫子は最後まで自分らしくいることを望んだのだと。
早瀬は、防犯カメラからイバラが佐田の事件に関与していることを突き止めた。
一方、イバラは自分を呼ぶ幻聴を聞いて病室を抜けだし、院長室で新薬を大量に飲んだ。ぐったりとするイバラを見た為頼は、新薬に疑問を抱く。
為頼は、もし白神の家族が薬を拒否したら受け入れるのか、無理にでも薬で楽にしてあげるのかと尋ねる。白神は、弟がいたが亡くなった家族の話など無意味でしょうと答える。為頼は自分も妻を失ったことを話す。
イバラが起き上がった。その顔には犯因症が出ている。白神にも犯因症が診えた。とまどう為頼に、白神は犯因症が出たのは、イバラが佐田を殺した犯人だからだと言う。為頼は白神に、無痛治療の研究に協力することを考えさせて欲しいと告げた。
イバラは薬の作用が抜けたあとで、殺人容疑で逮捕された。
白神は横井にサトミの様子を尋ねる。引き続き監視するという横井。サトミは病室で、そっと声を出してみていた。
『無痛~診える眼~』7話の感想。イバラの悲しみと新薬の作用、倫子に犯因症が出た理由
7話は、6話の最後にイバラが佐田の手術をするシーンがあり、それが知られていく→イバラ逮捕という話だった。驚くような展開はなく、謎解きというか1コマ進むといったような回でした。
イバラの悲しみ
白神の、イバラに対する冷たい態度はひどいですね。殺人なんてやらかしてしまったのだから当然なのかもしれないけれど、手のひらを返したよう。
白神に咎められて胸を掴まれたときや、最後の逮捕されるときに白神を見るイバラの表情に、子供みたいなとまどいと悲しみが表れていてせつなかったです。あんなに残酷な殺人を犯したのに、かわいそうだと思ってしまう。
今回、無痛の公式Twitterに「7話は泣ける」と書いてあるのを見て、どういう感動シーンなんだろうと思っていたのね。たぶん、為頼と和枝のシーンのことだったんだろうけれど、私はイバラのほうが胸をしめつけられて涙が出た。
無痛治療の新薬「ドロール」の作用・副作用はなにか
白神が無痛治療のために開発している痛みを取り除く新薬。黄色いカプセルで、名前は「ドロール」。イバラに定期的に飲ませて人体実験しているし、6話では政治家にお願いもしていて、実用化まであと一歩という感じだった。
7話では、イバラは「強くなる薬」である新薬の力を借りて、佐田の手術をしたと言う。
大量服用したあとのイバラを見ていると、薬物中毒者のみたい。最初は倦怠感があるのかぐったりしていて、次にハイになったのか暴力的になり犯因症が出た。大量服用したあとに犯因症が出ているイバラくんは怖かった!
白神は、イバラが大量服用した理由を、データを取るために投与を止めていたからと言っていたけれど、依存性もあるってやばいだろ・・。
不思議なのは、白神はイバラは先天性無痛症だと言ったのに、なぜ新薬を飲ませているのかということ。もしかしたら先天性ではなく、新薬で無痛になっているのか。
倫子に犯因症が出た理由
倫子はがんの痛みで苦しみ、死ぬ前日に犯因症が現れた。為頼は、倫子は「殺人など犯すはずのない人間」だと言う。
なぜ倫子に犯因症が出たのかを考えてみたんだけれど。犯因症は殺人者に出るものなので、誰かを殺したいほどのエネルギーが出た。その相手は倫子自身、あるいはがんという病気だったのではないか。
倫子は最後まで自分らしく生きることを望んでいた。末期でそれが叶わなくなったときに、自分を殺すことを選び、亡くなってしまったのではないかと思う。
和枝が為頼を責めた理由
和枝は、倫子について話す為頼を責めてしまう。わりと支離滅裂なのだけれど、和枝が一番に言いたかったことは、どうして早く病気を見つけてくれなかったのかなんだろう。
和枝は為頼の診療所で看護師をしていて、為頼の病気を診る目を一番わかっている。優れた能力がありながら、医者でありながら、何よりも夫でありながら、どうして一番大切な倫子の病気は見つけてくれなかったのか。そう思う気持ちは痛いほどわかる。
怒ったきっかけも、為頼が倫子の病気を理由に無痛治療の研究に協力したいと言ったとき。研究なんかよりも、倫子に寄り添って欲しいという気持ちなのでしょうね、亡くなったいまでも。研究の踏み台みたいに言われたのも耐えられなかったのかもしれない。
原因を解明したいという男脳、共感したいという女脳の違いかな。
サトミの手術が無事に終わって声が出るようになり、白神と横井がサトミを「監視」しているというのも気になる。為頼と白神の関係も変わりそう。
来週も楽しみです。
『無痛~診える眼~』の原作と続編はこちら。
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