『無痛~診える眼~』8話あらすじと感想。犯人はイバラかサトミか。先天性無痛症の子供時代

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ドラマ『無痛~診える眼~』8話のあらすじと感想です。8話は「真犯人の孤独」、放送日時は2015年11月25日(水)でした。

フジテレビで毎週水曜日夜10時、インターネットで放送後最大7日間無料の「見逃し配信」があります。
無痛~診える眼~ – フジテレビ

『無痛~診える眼~』8話のあらすじ。犯人はイバラかサトミか。先天性無痛症の子供時代

登場人物の説明は公式サイト参照。写真をクリックすると説明が見られます。
無痛~診える眼~ | 相関図 – フジテレビ

以下、ネタバレありです。

イバラの少年時代が描かれる。幼いころに両親と死に別れ、親戚の家をたらい回しにされていた。先天性無痛症でありながら、それがどういうものか誰にも教わることができなかったが、成長するにつれて自分で気をつけながら生活するようになる。

大人になったイバラは白神メディカルセンターに患者として訪れ、白神と出会う。白神はイバラが先天性無痛症だと気がつくと、無痛治療の研究に協力して欲しいと頼んだ。

そして現在。イバラは佐田殺しの犯人として投獄され、取り調べを受けている。白神は病院スタッフに、イバラはもう病院とは関係がないと宣言していた。

為頼は白神メディカルセンターを休んで調べものをしていた。早瀬が診療所を訪れ、イバラに犯因症が診えなかったのか訊く。為頼は、診たのは逮捕直前だと答えて、イバラと面会したいと言った。

為頼はイバラと面会。イバラは佐田のオペをしただけで、殺したことは覚えていない。為頼はイバラに、新薬のことを尋ねる。イバラは強くなれる薬だと答えるが、大量摂取したあとのことは覚えていない。

イバラは為頼に白神の様子を尋ねる。イバラは「僕がいなくて大丈夫ですか。白神先生にとって僕は大切な人。そう為頼先生も言いました」と言い、「大切な人、大切な場所…」とつぶやく。

為頼はイバラが佐田を殺したとは思えないが、早瀬はイバラが殺意を持って殺したうえで心神喪失のふりをしていると言う。石川一家殺害事件の重要参考人である佐田を失った、残る手がかりの南サトミに事情聴取をすると宣言した。

高島菜見子は南サトミを連れて、為頼の家に食事に来た。菜見子はサトミに温かい家族がどういうものなのかを見せたかった。サトミは和枝の料理を手伝ったり、食事をするうちに笑顔を見せる。みんなの「ごちそうさまでした」の声に、自分も声を出そうとするが出せなかった。菜見子はサトミに、病院に刑事が話を聞きに来ると告げ、為頼にも同席を求めた。

取り調べの日。早瀬はサトミに、菜見子に石川一家殺害事件の犯人だとメールしたこと、石川先生に声が出ないことを叱られて恨んでいたことを尋ねる。うなずくサトミ。どうやって殺したかを尋ねると、サトミは「ハンマー」と答えた。遺体にビニール袋をかぶせた理由や、四人を殺した順番は覚えていない。

早瀬は、リビングで四人を殺して死体を並べたことを確認する。うなずくサトミ。しかし、本当は子供2人は寝室で殺されたあとにリビングに運ばれていた。早瀬はサトミに佐田の写真を見せて、現場で見なかったかと尋ねる。菜見子はサトミの様子が悪くなったのを見て、取り調べを終わらせる。

為頼は早瀬を見送りながら、佐田が犯人でないなら、なぜ菜見子を襲ったときに石川一家殺人事件を真似たのかと疑問を抱く。早瀬は、佐田は菜見子のストーカーをしているときに、サトミが殺したと言っているのを知り、模倣しただけだろうと言った。

菜見子はサトミを、よくがんばったねと褒めていた。菜見子は「私はずっとサトミちゃんのそばにいるから」と言う。サトミは微笑むと、初めて「ありがとう」と声を出した。

為頼は白神の院長室を尋ねた。白神は心拍数が高く、不整脈で動悸が出ている。白神はイバラの件で疲れているだけだと言う。

為頼は白神に、イバラが佐田を殺したのは新薬が原因ではないかと訊く。白神は、あの薬はまだクリアすべき問題があるが、あらゆる痛みをとる希望の薬だと答える。

為頼は、白神がイバラの犯行に気づいていながら、薬を飲んでいることを知りデータを取ることを優先した、イバラを利用しただけだと責める。白神は「痛みのない世界を実現することが何よりも優先されるんだ」と答えた。

為頼は「受け入れるべき痛みもあるのかもしれません」と言う。自分の大切な人たちも痛みを抱えたまま逝き、自分も痛みを憎んだ。でも、それも含めてその人達の人生であり、逃げたくない。為頼は、白神とは別の道を行くと伝えた。

白神は為頼に、犯因症の研究はもういいのかと問いかける。為頼が今の医療界にもこの病院にも必要だと続けるが、為頼は黙って出て行った。白神は胸を押さえて「レイジ、もう大丈夫だ」とつぶやいた。

サトミは、事件のことを思い出せずにいた。私、何したんだろう。石川先生のこと本当に嫌いだった。死んじゃえって思ってた。菜見子にそう言うサトミ。

早瀬は、イバラの「大切な人、大切な場所」という言葉が気になっていた。早瀬はその言葉を検索すると顔色を変えて、イバラを取調室に呼んだ。

イバラは取調室に向かう階段で、白神のことを思い出し逃走する。イバラは院長室に行き、白神に「僕がいなくても先生は大丈夫なんですか?」と尋ねる。白神は軽く微笑んで「私は君がいなくても大丈夫だ」と答えた。

院長室を出たイバラは、病室から顔を出したサトミに気づく。サトミはイバラの顔についた血を見て、石川一家殺害事件の現場でイバラを見たことを思い出す。サトミはイバラに「あなたを見た。あの家族を殺した」と伝える。

病院に駆けつけた早瀬は、為頼と白神に新聞記事を見せる。「大切な人、大切な場所」というタイトルの家族写真付きの投稿。それは石川一家殺害事件の被害者である妻が投稿したもので、家族写真と遺体の並び方が一致していた。早瀬はイバラが写真をまねて遺体を並べた、犯人はイバラだと断言する。

菜見子はサトミがいないことに気がつき、スマホに電話をかけた。病室からコール音が聞こえる。床に落ちたサトミのスマホには、血しぶきがついていた。

イバラは病院の外を歩いていた。

『無痛~診える眼~』8話の感想。イバラと白神の関係、サトミの記憶

8話は、石川一家殺人事件の犯人がイバラだという結末にたどり着いたようでいながら、佐田のときと同じように、断言はできないという感じでした。

緊迫した回なのに、食事シーンも多めだった気がする。和枝と為頼が食べていたかぼちゃの煮物、二人分にしては量が多すぎない?と気になりました。

イバラと白神の関係

孤独な子供時代を過ごしたイバラ。先天性無痛症で産まれる大変さが伝わってきた。怪我をするシーンは観ているだけでも痛かった。

子役の子が大人イバラにそっくりだった。最初の倒れているシーンでは、あまりに似ていて「まさか子供時代も中村蒼さんが!?」と思っちゃった(笑)

イバラにとって白神は、ヒヨコが産まれて初めて見た親鳥のようなもの。「僕は白神先生にとって大切な人」という言葉は、本当は、自分を必要としてくれる白神がイバラにとって大切な人ということなんだろう。

サトミの声が出た。回復の兆し

サトミちゃんが笑顔を見せたり、声を出せたりとかなり回復した。笑うとかわいい♡「ごちそうさまでした」のときに自分も言おうとするところ、虐待されるような家庭で育ったのにいい子だ・・。

事件に対する供述が曖昧だったのは、記憶が曖昧だったからなのね。事件現場を見た記憶が強烈すぎて、自分が殺したと錯覚していたのかな。

為頼と白神の決別。無痛治療と犯因症の解明はどうなる

為頼は新薬に疑問を抱き、また、痛みも必要なものだと考えて、無痛治療の研究から手を引くことを決めたけれど、私は納得がいかなかった。だって、無痛治療ってやはり素晴らしいことじゃないですか?たとえば、歯医者さんで麻酔がなかったら、すごく辛いよね?

新薬に致命的な問題があるなら糾弾するべきだし、ただ協力をやめるだけでいいのだろうか。

 

来週も楽しみ・・と書きたいところなんですが、なんと、次週はFNS歌謡祭のためにお休みなんですよ。2週間も待つのはつらすぎる!

『無痛~診える眼~』の原作と続編はこちら。

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